多言語コミュニティ通訳ネットワーク

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 多言語コミュニティ通訳ネットワークが必要とされる背景 

2006 07 24/Mon 00:49:45


学校や医療、行政などの対人援助的な場での通訳は、いわゆる会議通訳などとは異なったスキルが求められると考えています。それは、ただ言葉を訳すというものだけでなく、「支援的な態度」も求められるということです。例えば、DV被害者であれば、DVについての背景知識を理解して、通訳者の言葉によって二次被害に陥らせないようにすることや、例えば、中国残留孤児に対しては、彼らの歴史を説明することで、アイデンティティを傷つけないようにすることなどです。
対人援助場面での通訳は、支援者が通訳を行うことが多く、支援者と通訳者の線引きがないまま通訳(もしくは支援)が行われ、時には、外国人を置き去りに支援者が行政窓口や専門家と話をしてしまうということもあります。外国人に支援をするとの思いで行われているこのような行為は他意はなくても、外国人の尊厳を傷つけるだけでなく、通訳業務における誤解を助長し、専門家からも不信感を持たれるものになりかねません。しかしながら、実際の対人援助的な場での通訳は、「支援的な態度」も求められるのです。このような「支援的な態度」は、外からはわかりにくいものです。多くは、通訳者の勘やセンスなどで委ねられてしまい、そのことが対人援助場面の通訳者に必要な資質を不透明なものとさせていたのではと考えます。そこで、このようなスキルを明確にし、言語化していくことが必要ではないかと考えています。
決して外国人に成り代わって話しをするのではない、通訳者として、「支援的な態度」というスキルを確立するためには、事例を積み上げることで実証していかなければならず、そしてそれは、この分野特有の通訳者倫理を確立することにも有効な手段であると考えています。
また、この分野の通訳は横のつながりがなく、通訳者が孤立している状況が多くみられます。このような通訳者のネットワークを形成することも目的にしています。
そこで、多言語コミュニティ通訳ネットワークでは、研修や通訳に関する情報を提供したり、コアメンバーによる通訳業務についての紹介や事例発表を行うことで、全国の通訳者に呼びかけ、通訳者が抱える問題を幅広く拾い上げて行きたいと考えています。

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